しおたろうの気ままな生活

レビューを書いたり、好きなアイドルについて語ったり、はたまたメンタルヘルスについて認めたりするごった煮みたいなブログです

しおたろうにおける二次創作についての考え方

先日“二次創作を許さなければならない風潮”に一石を投じる匿名ダイアリーを取り上げたツイートを拝見しまして、色々考えさせられたのでブログで意見を書いてみようと思います。

 

二次創作というのは、簡単に言えば既存の作品を模して本来とは違ったストーリーを制作するものです。

 

その作風は様々でギャグに特化したものから18禁指定が付くようなアダルティなものまで多岐に亘ります。

 

しおたろうが二次創作(厳密に言うとこの言葉は知らなかったけれど)を知ったのは中学生の時でした。

 

当時「美少女戦士セーラームーンS」が大好きで、推しキャラの天王はるかさんの情報を少しでも得たい一心で「アニメディア」という雑誌を購入していたのです。

 

その本の中に同人誌紹介コーナーがあって、そこで気になったセラムン本を通販で購入したのが二次創作との第一次接近遭遇でした。

 

その頃は百合がどういう意味かも分からなかったしウブだった…まあそれは置いておいて、その時代はインターネットが今ほど普及していなかったですし、前知識なしにいきなり二次創作に触れてしまう人が多かったのではないかなあ。

 

友達なんかは「幽遊白書」が大好きで、本屋にてまだ読んだことのない本がある!と意気揚々と買って帰ったら二次創作のアンソロ本でそれをきっかけに腐女子として覚醒してしまったという…

 

かく言う私もそういうアンソロ本は通っていて、それが当時の自分が読むには刺激的過ぎてびっくりしたのを覚えています。

 

というのも本の表紙に「ちょっとエッチな美少女パロディ」的なキャッチフレーズがあってですね。

 

私は当時パロディというのは笑えるものだけを指すと思い込んでいて、ギャグ漫画の本だと勘違いして購入してしまったのでした(もっと昔にドラクエ4コマが好きだったから原作者が描いた以外の作品でも面白いのは沢山あるっていう先入観があったのも良くなかったのかもしれない。あれ?よくよく考えればあれも二次創作になるのか)。

 

恐らく私や友人以外にも意図せず、同人作品を商業でまとめたアンソロジー本を手に取ってショックを受けた経験があると言う人は少なくないと思います。

 

そこで嫌悪感を持つかガッツリハマってしまうかに分かれる訳ですが、誰でも手に取れる場所に説明もなくそう言う二次創作本が置いてある事を問題提起する人がいたのを過去にも何度か見たことがありました。

 

そもそも二次創作=原作のあるものを堂々と商業的に販売して良いのか??というのは今も疑問視されていますね。

 

ここで話は最初に戻りますが今回話題になっている匿名ダイアリーでは、同人誌に限らず二次創作ってどうよって思ったらダメなの??というようなことが語られていました(めっちゃ要約したので正しくは大元の記事を読むことをお勧めします)。

 

最近はTwitterInstagram、pixivなど様々なインターネットサービスで無料で二次創作を公開されている方が多く、以前より誰でも簡単にその作品を見られるようになりました。

 

今まで二次創作同人誌という所謂「他人の褌で金儲けしてる人ってどうなの?」だとか「好きなキャラクターが性的に酷い目に遭っている作品を目にしてしまって辛い」だとか「書店で子供がすぐ目にするような場所に性的要素を含むアンソロジー本があるのはいかがなものか」だとかそういうことを問題に感じてる人がいるのは何度となく見かけていたんですが、今回の匿名ダイアリーのように「お金を稼ぐとかは二の次で(寧ろそういう人の方が話は早くて)ファンだからといって好きなように話をこねくり回して作った二次創作を何故笑顔で許容せねばならないのか??と感じる」という意見は考えた事もなくて衝撃でした。

 

私の読み込みが甘くてキチンと内容を読み取れていない箇所があったら本当に大変申し訳ないのですが多分この作者さんは全年齢向け作品を18禁化するなとか同人誌でお金儲けすんなしとかそういうことが言いたいんじゃなくて、どんなストーリーであろうと二次創作を勝手に公開されるのが不快であると明言してる訳ですよね。

 

SNSなんかで投稿してるものは特に好きが高じた一種のファンアート的な位置付けで描いてる人が多いのかなあと思っていたので、そういうのも含めて全て合わせて二次創作を「作者は嫌だと思ってるかもよ?」という言葉はとても怖いと思ってしまいました。

 

私は元々二次創作をしていない(するほどの技術がない)のである意味無関係にも思えますが、好きな作品の情報が欲しくて検索をした時などに二次創作を見る機会があって少なからず癒されたり面白いなあと感じたことがあったのです。

 

多分描いている人は「作者に嫌がらせしてやる!!」なんて思ってるはずは無くて、好きだからこそ二次創作を描いていると考えるのが自然ですよね。

 

まあ少なからず自己承認欲求を満たすために手を出す人もいるでしょうが、それでもその作品を全く知らずに始めることはないと思うし見てもちっとも面白くない作品の二次創作を好んでする人もいないんじゃないですかね…

 

だからこそ、好きの表現の一つとして二次創作を描いてきた人にとってはなかなかショックな呪いの言葉(文中にそう表現されていたので使ってみる)だったんじゃないかなと思うのですよ。

 

でも確かに作者的には複雑なのかも知れませんね。

 

二次創作は場面を切り取ってパロディ作品を作る物もあれば、本来作品になかったもしもを描くものもあります。

 

18禁な内容にして誰やねんていうオリジナルキャラと絡ませていたり、はたまたBL作品や百合作品でキャラクター同士の繋がりなくない?と思えるようなカップリングが作られたり…

 

どれが嫌だと思うかは人それぞれだし、もしかしたらどれも嫌とは思わない作者さんもいるかもだけれど、不快に思うことはしたくないよなあとは考えてしまいます。

 

私は、本来死亡するキャラクターが生きていたらみたいな作品はそのキャラを好きな人には嬉しいだろうと思う反面、原作の根幹を揺るがす内容になってしまいかねないんじゃないかなかなあと少しモヤモヤしてしまったことがありました(悪いとか思ってる訳ではないのです💦)。

 

だからどうなんだろう??って悩みながらも二次創作活動を続けたり、読者側がそれをいけないものだと決めてかかって二次創作全てに嫌悪感を剥き出しにしたりとかそういうなんていうのかなギクシャクした感じ??にならない為には、誰かも言ってたけど作者さんがどうして欲しいのか表明して欲しくはあるかなと。

 

確か「タイガー&バニー」は二次創作禁止だと聞いた記憶が(同人誌販売禁止かもちょっとうろ覚えです)。

 

他にも大物作家さんはそういうのやめてって言うのを表明されてる場合もあるようですね。

 

もとの匿名ダイアリー内には二次創作禁止したいと言ったことで業界から干された作家がいると受け取れる表現がありましたが、実際のところ出版社にとってはどうなのかなあと気になるところ。

 

このブログの冒頭に出てきたような二次創作同人誌を集めたアンソロ本を出版するのは一般的によく耳にする大手出版社じゃないことが多い(時に公式アンソロジーを出すことがあるのでその限りではありませんが)ので殆どの出版社はそれが出来なくなることが死活問題には繋がらないでしょう。

 

しかし二次創作を続ける為に原作を読んでいる層(それがどれくらいいるかは分からないけれど)が離れるかも知れないと思うと一律全て禁止とかって形には出来ないということなのでしょうか??

 

今くらいインターネットで情報収集が簡単な世の中だと、原作を知らずに二次創作を見て作品に興味を持ったなんて人もいるかも知れないなあ。

 

特にTwitterだと興味が無くてもリツイートなんかで回ってきて目にするものも多いですし。

 

それが良くもあり悪くもある点なんですけどね。

 

話は戻りますが結局二次創作をしてはいけないからその作品を好きにならないかっていうとそれはノーですよね。

 

だから作者さんが嫌な場合は全面禁止は無理でも鍵アカウントでやることとか、内輪だけで楽しみましょうとかそんな決まり事を作っても良いんじゃないかなあと思うんですよ。

 

少なくともそれによって作家さんのやる気が下がって素敵な作品に出会えなくなってしまう方が圧倒的に問題だと私はそう思います。

 

今自分達に出来ることはなんだろうか?と考えると、検索よけをするだとか、本来公式でないことを声高に語らないとか取り敢えずはそういう小さいことしかないのではないかと。

 

私自身も好きになると結構周りが見えなくなる方なのでことに発言など気をつけねばと改めて自分に喝を入れました。

 

ネガティヴな話題の様にも感じましたが、改めて色んなことを考える良い切っ掛けになる匿名ダイアリーですね。

 

私のこのブログもあくまでも私の考えをまとめたに過ぎず、正解なんて1ミリも書いていません。

 

貴方はどのように考えられるでしょうか?

 

もし良かったら意見を聞かせてください。