しおたろうの気ままな生活

レビューを書いたり、好きなアイドルについて語ったり、はたまたメンタルヘルスについて認めたりするごった煮みたいなブログです

クマ倉さんと僕を読みました

今回は神春先生の「クマ倉さんと僕」をご紹介いたします!

 

 

この漫画はモブより影が薄い蜂谷くんが、何故かクマの頭を被っているクラスメイト・クマ倉さんと出会ったことでその日常が色づいていく青春コメディです。

 

蜂谷くんは絵に描いたような陰キャで、クマを被ったインパクト大のビジュアルにプラスしてコミュ力があって瞬く間にクラスの人気者になったクマ倉さんが隣の席に座っていると益々存在感が希薄になった気がして自分が透明人間なのではとまで考えてしまいます(先生にすら名前を覚えてもらえない人)。

 

しかし蜂谷くんはある日授業中に居眠りしてしまったクマ倉さんを持ち前の影の薄さで助けたことをきっかけに、実はクマ倉さんは他のクラスメイトと違って自分を認識してくれているのかも知れないと気付いて…

 

ネタバレをしないようにあらすじを書くのはやはり難しい。

 

この作品を読むとクマ倉さんのその見た目に気を取られがちですが、実はそれだけではなく登場人物の内面の魅力がヒシヒシと伝わってくるこの描写力が「クマ倉さんと僕」のとても素敵なところだと思うのです。

 

クマ倉さんがクマを被っているのにこんなに表情豊かに可愛く見えるの端的に言って凄いと思います!

 

そして主人公の蜂谷くんが本当好きすぎて。

 

彼はクラスメイトに認識されず、教師からも名前を覚えてもらえないほどの存在感の薄さが特徴のキャラクターなのですが、マジで良いやつすぎて泣ける。

 

クマ倉さんの素顔を見る前から彼女の魅力に気付いてしまうのって彼が如何に人の内面を見ているかだと思うんですよ!

 

クマ倉さんに友達と言ってもらって嬉しさで泣いてしまうピュアさが本当にね…良いのです。

 

蜂谷くんは未だに友達関係がどういうものか分かっていない節もありますがそこもまた純粋で良いなと私は思ってしまうのです。

 

私が主人公を好きだと言うことはかなりレアなのでそれだけ蜂谷くんが魅力的なのでしょう。

 

私にとって「クマ倉さんと僕」がどんな作品かと問われれば、簡単に言えば「キャラの見た目よりも中身を好きになれる作品」と答えるかな?

 

これは見た目に魅力が無いと言っている訳では決してなく、その造形に魂が宿ることで更にプラスアルファの魅力が生み出されるということです(どういうことだ)。

 

文章だけで書き表すのが難しいので是非実際に読んでもらいたいなと思います!

 

神春先生がTwitterに第一話を上げて下さってるので(期間限定で他の話も公開されていたりするのでアカウントをフォローしてチェックするのおすすめです!)是非読んでみて気に入ったら単行本でも読んでみてくださいね☺️

 

私は友人から勧められたのがきっかけで読み始めましたが既に二巻が待ち遠しいです!

 

キュンとできる青春ラブコメがお好みの方は是非!

魔夜の娘はお腐り申しあげてを読みました

今回は山田マリエ先生の「魔夜の娘はお腐り申しあげて」をご紹介いたします!

 

 

前々から気になっていた作品です!

 

こちらは「パタリロ!」や「翔んで埼玉」でお馴染みの大御所漫画家・魔夜峰央先生の娘さんが描かれたエッセイ漫画なのです😊

 

元々魔夜先生は「親バカ日誌」という家族を題材にしたエッセイを描かれており、娘である山田先生もそれに登場していたのでそちらの作品を読んでいた読者の方はあのマリエちゃんがこんなに大きくなったんだなあ…と感慨深く思えるのではないでしょうか。

 

内容としては親が魔夜峰央という少年愛を題材にした作品をいくつも執筆している漫画家ということで、その特殊な家庭環境で育った結果見事な腐女子に成長した(しかも父の作風のように耽美系ではなくガチムチが好きらしい)経緯であったり、魔夜家のあれこれ、友達との交流などをコミカルに描いてあります。

 

腐女子なら思わず共感するところが多いと思うし、そうでない方は腐女子の生態(※全ての人が同じと思っている訳ではありません)が垣間見られてて興味深いと感じるんじゃないかなあ。

 

個人的には腐女子友達のともリンとのやり取りがオタク的にわかりみが深く且つ面白くて大好きです😘

 

終始ニヤニヤしながらあっという間に読み終わってしまいました!

 

興味がある方には是非読んでみてもらいたいな☺️

 

オススメです!

ライチ☆光クラブを読みました

今回は古屋兎丸先生の「ライチ☆光クラブ」をご紹介いたします!

 

 

元々この作品を知ったのは某ヴィレッジヴァンガードでグッズを展示しているのを見たのがきっかけでした。

 

学ランに身を包んだ美少年たちという図が非常に印象的で、すぐに興味を惹かれたのです。

 

実は古屋先生の作品を読むのはこれが初めてではなく「ショートカッツ」という4コマ漫画を拝見したことがあって、その作品を読んだ時にはライチの様な耽美な作風を描かれる作家さんという印象が全く無かったのでとても驚いたのを覚えています。

 

この物語には9人の個性的な少年が登場します。

 

まず、頭脳明晰で自信家。目的の為なら手段を選ばない、ゼラ。

 

小学生の頃に怪しげな占い師に「30歳で世界を手に入れるか14歳で死ぬ」と予言をされており、ゼラ自身それをかなり信じている様子。

 

彼のその運命にみんなが巻き込まれるのが「ライチ☆光クラブ」のストーリーそのものと言っても良いかもしれません。

 

続きまして元々“光クラブ”のリーダーであり、ある瞬間から現在の光クラブの統率者となっているゼラに対して不信感を抱き始めるタミヤ

 

タミヤは元々リーダーシップがあって、慕われる性格の少年です(ゼラは慕われるというより洗脳して従わざるを得ない状況下にしているイメージ)。

 

ライチ☆光クラブ」の前日譚となる「ぼくらの☆ひかりクラブ」で描かれるタミヤはその辺が掘り下げて描かれているので気になる方はそちらも読んでみてください!

 

 

次はジャイボ。

 

ジャイボはまるで少女の様な美しさを誇る少年。

 

しかし中身は破天荒と言いますか、何をしでかすか分からない底知れない恐ろしさのある人物でもあります。

 

ジャイボはゼラにご執心で、その関係はかなり濃厚…?

 

BL的な展開もあったりするので苦手な方はちょっぴりご注意でございます。

 

続きまして、ゼラへの忠誠心は光クラブ随一のニコ。

 

その忠誠心はゼラのために自らの右目を抉って差し出す程なのだから恐ろしい…

 

光クラブの漢気No. 1かも。

 

次は雷蔵

 

ジャイボと双璧を成す可愛い容姿がトレードマークの乙女男子です。

 

作品的に殺伐とした世界観ではありますが、雷蔵がいてくれるお陰で少しその空気が和らぐ気がするから不思議(※個人の感想です)。

 

続きまして、光クラブのブレイン・デンタク。

 

デンタクはその名前に違わず、電卓を使って光クラブが作り上げたロボット・ライチにプログラミングを施し、ライチに人の心を持たせることに成功したというこの物語になくてはならない超重要な役どころです。

 

次はダフとカネダ!

 

この2人は実はタミヤと一緒に光クラブを作った初期メンバー。

 

タミヤとダフとカネダの名前の頭文字を一つずつ取って“ひかり”クラブになったというのは中々ロマンチックな気がします。

 

続きましてヤコブ

 

殺伐としたこの漫画の作風にミスマッチなくらい陽気で明るい少年です。

 

彼は何をどれくらい理解して参加していたのかなあ…

 

こんな調子でかなり登場人物が個性的且つ濃いので、読んでみると誰か1人は推しのキャラができる気がします!

 

なるべくネタバレし過ぎない様に紹介しようと思って書いた為、このキャラの魅力が全然表せてない!!というご意見もあるかと思います(ダフとカネダ合わせて書いてしまったし💦)。

 

私の力不足をお許しください。

 

で、ここまで書いてまた考えたんですが「ライチ☆光クラブ」を真まで楽しみたいという方には是非「ぼくらの☆ひかりクラブ」も読んで欲しいなと改めて思いました。

 

勿論「ライチ☆光クラブ」自体が名作なのでその一冊だけでも世界にどっぷり浸かれるのは間違いないのですが、それを更に増幅させてくれるのが「ぼくらの☆ひかりクラブ」かなと。

 

前日譚というと「ぼくらの☆ひかりクラブ」から読むのはどう?という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかも知れません。

 

「ぼくらの☆ひかりクラブ」の単行本には「ライチ☆光クラブ」の小ネタを集めた4コマが収録されていたりもするので、やっぱりライチから読む方が楽しめるかなというのが私一個人の感想です。

 

それにぼくらのを読むと、あの時タミヤはこんな事を考えてたのかなとか気付いて「ライチ☆光クラブ」をもう一度読みたくなること間違いなしなので、何度も噛み締めて読んで楽しめるのでやっぱりライチからが良いかなあ。

 

そう言えばこの作品は舞台化や映画化もされているんですよね。

 

この作品の大元が東京グランギニョルという劇団の舞台という事で、私はその当時の劇を観たくて仕方ないのです。

 

古屋先生が後書きで大分舞台のお話と内容が変わっている様なことを書かれていたので、どこが違っていてどこは継承されているかだとか、元々のキャラクターのビジュアルなんかをじっくりねっとりそれこそ噛み締めながら見比べたい。

 

1980年代の作品という事なので流石に動画では残ってないのかな?

 

丸尾末広先生も出演されたと聞いたら余計に観てみたくなる性!

 

なんか話があちこち飛んでるかも知れませんが、サブカル系ばっちこいな方には是非読んで欲しい作品ですね。

 

オススメです!

僕とロボコを読みました

今回は宮崎周平先生の「僕とロボコ」をご紹介します!

 

 

簡単な内容説明です。

 

この漫画の世界では超高性能なメイドロボが当たり前に存在しています。

 

主人公・ボンドはお金持ちの友人に最新型メイドロボを見せつけられたのが悔しくて「すごいロボットを買ってギャフンと言わせる!」と啖呵を切ってしまいました。

 

帰ってお母さんにその話をしたボンド。

 

初めは難色を示すお母さんでしたが、メイドロボの利点を知るや「一番安いのなら」と買う約束を取り付けるのでした。

 

届くはずの当日、ソワソワワクワク待ち焦がれるボンドの前に現れたのはナッパ(ドラゴンボールに登場するイカついスキンヘッドなサイヤ人)な膝を持つ大柄なメイドロボ…?(※友達の家のメイドロボは華奢で可愛い)

 

ロボコはその風貌も去ることながら家事も壊滅的でボンドはがっかりしてしまうのですが…

 

この表紙とロボットの単語におや?と思った方!正解!!

 

あの老若男女に愛される国民的作品に対するオマージュを存分に感じられる漫画なんです☺️

 

主人公を取り巻くキャラクターの構成とか正にって感じなんですが、単なるパロディ漫画かというとそうではなく…

 

とにかく優しい!!

 

読む前の方はなんのこっちゃという感じかも知れませんがきっと読めば「これが『僕とロボコ』の優しい世界か!!」と納得いただけるはず😉

 

ちなみに藤子作品以外にもジャンプ作品へのオマージュも込められていて思わずニヤリとさせられたり😙

 

コミックス表紙もそれぞれ違う漫画のパロディになっているので見比べても面白いかも!

 

私は早くも「僕とロボコ」のアニメが見たくて仕方なくて…!

 

ロボコの声は水田わさびさんだと良いなあとか☺️(直球すぎる)

 

くじらさんのロボコも見てみたい😚

 

そんな事を妄想しながら漫画を楽しんでます(笑)

 

ロボコはメイドロボとしては微妙かも知れませんが一緒にいたら凄く楽しいだろうな✨

 

気軽に読めるギャグ漫画なので気になる方は是非!

 

オススメです!

彼女のイデアを読みました

今回は冬芽沙也先生の「彼女のイデア」をご紹介します!

 

 

 

 

簡単な内容説明です。

 

女子高生のいとは同いで女優として活躍する澄花に憧れています。

 

いとにとって澄花は雲の上の存在で、接点といえばテレビや雑誌でその姿を見るだけ。

 

それでもいとは澄花に生きる勇気をくれる大切な存在だったのです。

 

ある日いとは本屋で澄花の載っている雑誌をゲットしてウキウキして帰るはずが、寄り道をしている生徒を取り締まる先生に見つかりそうになり、いつもは通らない裏道に迷い込みました。

 

地図アプリで道を調べていると途中何やら電話口で怒鳴っている女性に出くわしてしまい、安全のため物理的距離を取ろうとするもスマホを片手に持っていたことから盗撮の疑いをかけられてしまいます。

 

もみ合いになったはずみで深く帽子を被っていた相手の女性の顔が露わになると、そこにいたのはなんと澄花その人で…

 

今まで想像していた理想の澄花像と全く違う彼女を目の当たりにしたいとは…?

 

こんな感じでしょうか?

 

意図せず好きな人の本性を知ってしまったいとは澄花から物理的にも精神的にもフェードアウトしようとするのですが澄花はそうはさせず、そこから奇妙な運命共同体とでも言いましょうか?行動を共にしていく二人の様子がとても良い!

 

いとは過去のトラウマもあって自分に自信がないのですが、最初から一貫して澄花はいとのことを可愛いと言っていてそこにキュンとくるんです。

 

それは単なるお世辞とか女の子特有の「可愛いって言っときゃ良いっしょ」みたいな感じでは全くなくて、話を読み進めるごとに澄花は嘘を吐けない人なんだなあと確信して、それってめっちゃ素敵やん…とちょっとうるっとしてしまったりして。

 

二人の間には一波乱も二波乱もあるのでハラハラしながら読む時間の方が長いかも知れませんが、私は最後まで読めて本当に良かったと思いました。

 

いとと友達との関係性もとても素敵です☺️

 

一生ものだと言える友達は本当に宝物✨

 

私は百合的目線で読了致しました!

 

カリスマ若手女優と普通の女子高生という凸凹にも見えるコンビですが、この二人が出会ったことで良い意味の化学反応が沢山起きているのが夢があってとても好きなところです😊

 

全三巻とコンパクトに纏まっているのでサクッと読めるのも嬉しいですね☺️

 

めちゃくちゃおすすめです!

変な家を読みました

今回は雨穴先生の「変な家」をご紹介します!

 

 

雨穴先生はYouTubeチャンネルをお持ちで、元々友人に紹介されてそこで公開されている動画を拝見したところすっかりハマってしまってこの本を購入するに至りました。

 

この本の序章にあたる動画がありまして、

 

【不動産ミステリー】変な家 - YouTube

 

↑こちらのリンクから見られるので興味のある方は是非ご覧ください!

 

序章なんて書きましたが、かなり見応えがあり色んな意味でゾクゾクできるのでめっちゃおすすめです!

 

さて、本の説明です。

 

お話は雨穴さんが知り合いから中古の一軒家を買おうか迷ってると相談を受ける所から始まります。

 

購入を検討している家の間取り図を見るとドアが一切無い完全に密室状態の謎の空間があり、少し気味が悪いためオカルト関係の話題に強い雨穴さんに見解を聞きたいと話があったのです。

 

一人では判断が付かなかった雨穴さんは知り合いの設計士である栗原氏に意見を仰ぐのですが、栗原氏は元々の相談者が気にしていた空間以外の間取りに強烈な違和感を覚えると話し…

 

簡単に説明するとこんな感じでしょうか。

 

動画で見た導入部からしっかり読ませていただきました。

 

ほとんど字で構成されている本は結構久々に読んだ気がしますが、字が比較的大きめなので(※今回は紙の本を読みました)見た目にも読みやすいですし文章も大変分かりやすくて有難かったです。

 

ジャンル的にはミステリですね。

 

今まで探偵や警察が出てきて事件を解決していくタイプの物語を読むことが多かったので、今回全く違った形で謎を追いかけるのが非常に新鮮でとても面白いと感じました。

 

どの様に物語が着地するのか全く想像がつかずとにかく先が気になって、読み始めてからノンストップでページをめくっていました。

 

三時間かからず読み終われたんじゃないかな??

 

それ程に引き込まれる一冊でした。

 

雨穴先生の話は仄暗い人間の闇みたいなのを感じるのがとても好きです。

 

こちらの本は本当に色々な方に読んでいただきたいと思いました。

 

文句なしにオススメです!

 

不気味なビデオテープの話も本にならないかなあ…

この子知りませんか?を読みました

今回はてぃーろんたん先生の「この子知りませんか?」をご紹介いたします!

 

 


こちらはなんと無料で読めます!

 

内容説明です。

 

簡単に言うと34歳のおじさんと小学生女子の逃避行…という感じでしょうか?

 

こういう風に描くとロリコン的な漫画なの??と思われてしまいそうですがそうではなく…

 

しかし内容を深く説明しようとするとネタバレが避けられず難しい…

 

パワハラ上司をぶん殴って仕事場から逃亡した中山と、中山の前では小学生らしさを感じさせつつも何やら訳ありな様子のちあき。

 

こんなの誘拐になるんじゃ…とビビりまくる中山でしたが、どうやらネットで調べてもちあきが行方不明になったことは騒がれている様子がなく、不思議に思いながらも二人共に行動するのが当たり前になっていく過程が自然に見えてとても好きなのです(※個人の感想です)。

 

しかしそんな生活が長く続くことはなく…

 

ここからは是非読んでもらいたい!

 

ジャンル的にはサスペンスと言えば良いでしょうか?

 

比較的短めの漫画なんですが結構伏線が張ってあって、それが回収された時にかなりグッときます!

 

最後まで目が離せない一作。

 

オススメです!