しおたろうの気ままな生活

レビューを書いたり、好きなアイドルについて語ったり、はたまたメンタルヘルスについて認めたりするごった煮みたいなブログです

ライチ☆光クラブを読みました

今回は古屋兎丸先生の「ライチ☆光クラブ」をご紹介いたします!

 

 

元々この作品を知ったのは某ヴィレッジヴァンガードでグッズを展示しているのを見たのがきっかけでした。

 

学ランに身を包んだ美少年たちという図が非常に印象的で、すぐに興味を惹かれたのです。

 

実は古屋先生の作品を読むのはこれが初めてではなく「ショートカッツ」という4コマ漫画を拝見したことがあって、その作品を読んだ時にはライチの様な耽美な作風を描かれる作家さんという印象が全く無かったのでとても驚いたのを覚えています。

 

この物語には9人の個性的な少年が登場します。

 

まず、頭脳明晰で自信家。目的の為なら手段を選ばない、ゼラ。

 

小学生の頃に怪しげな占い師に「30歳で世界を手に入れるか14歳で死ぬ」と予言をされており、ゼラ自身それをかなり信じている様子。

 

彼のその運命にみんなが巻き込まれるのが「ライチ☆光クラブ」のストーリーそのものと言っても良いかもしれません。

 

続きまして元々“光クラブ”のリーダーであり、ある瞬間から現在の光クラブの統率者となっているゼラに対して不信感を抱き始めるタミヤ

 

タミヤは元々リーダーシップがあって、慕われる性格の少年です(ゼラは慕われるというより洗脳して従わざるを得ない状況下にしているイメージ)。

 

ライチ☆光クラブ」の前日譚となる「ぼくらの☆ひかりクラブ」で描かれるタミヤはその辺が掘り下げて描かれているので気になる方はそちらも読んでみてください!

 

 

次はジャイボ。

 

ジャイボはまるで少女の様な美しさを誇る少年。

 

しかし中身は破天荒と言いますか、何をしでかすか分からない底知れない恐ろしさのある人物でもあります。

 

ジャイボはゼラにご執心で、その関係はかなり濃厚…?

 

BL的な展開もあったりするので苦手な方はちょっぴりご注意でございます。

 

続きまして、ゼラへの忠誠心は光クラブ随一のニコ。

 

その忠誠心はゼラのために自らの右目を抉って差し出す程なのだから恐ろしい…

 

光クラブの漢気No. 1かも。

 

次は雷蔵

 

ジャイボと双璧を成す可愛い容姿がトレードマークの乙女男子です。

 

作品的に殺伐とした世界観ではありますが、雷蔵がいてくれるお陰で少しその空気が和らぐ気がするから不思議(※個人の感想です)。

 

続きまして、光クラブのブレイン・デンタク。

 

デンタクはその名前に違わず、電卓を使って光クラブが作り上げたロボット・ライチにプログラミングを施し、ライチに人の心を持たせることに成功したというこの物語になくてはならない超重要な役どころです。

 

次はダフとカネダ!

 

この2人は実はタミヤと一緒に光クラブを作った初期メンバー。

 

タミヤとダフとカネダの名前の頭文字を一つずつ取って“ひかり”クラブになったというのは中々ロマンチックな気がします。

 

続きましてヤコブ

 

殺伐としたこの漫画の作風にミスマッチなくらい陽気で明るい少年です。

 

彼は何をどれくらい理解して参加していたのかなあ…

 

こんな調子でかなり登場人物が個性的且つ濃いので、読んでみると誰か1人は推しのキャラができる気がします!

 

なるべくネタバレし過ぎない様に紹介しようと思って書いた為、このキャラの魅力が全然表せてない!!というご意見もあるかと思います(ダフとカネダ合わせて書いてしまったし💦)。

 

私の力不足をお許しください。

 

で、ここまで書いてまた考えたんですが「ライチ☆光クラブ」を真まで楽しみたいという方には是非「ぼくらの☆ひかりクラブ」も読んで欲しいなと改めて思いました。

 

勿論「ライチ☆光クラブ」自体が名作なのでその一冊だけでも世界にどっぷり浸かれるのは間違いないのですが、それを更に増幅させてくれるのが「ぼくらの☆ひかりクラブ」かなと。

 

前日譚というと「ぼくらの☆ひかりクラブ」から読むのはどう?という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかも知れません。

 

「ぼくらの☆ひかりクラブ」の単行本には「ライチ☆光クラブ」の小ネタを集めた4コマが収録されていたりもするので、やっぱりライチから読む方が楽しめるかなというのが私一個人の感想です。

 

それにぼくらのを読むと、あの時タミヤはこんな事を考えてたのかなとか気付いて「ライチ☆光クラブ」をもう一度読みたくなること間違いなしなので、何度も噛み締めて読んで楽しめるのでやっぱりライチからが良いかなあ。

 

そう言えばこの作品は舞台化や映画化もされているんですよね。

 

この作品の大元が東京グランギニョルという劇団の舞台という事で、私はその当時の劇を観たくて仕方ないのです。

 

古屋先生が後書きで大分舞台のお話と内容が変わっている様なことを書かれていたので、どこが違っていてどこは継承されているかだとか、元々のキャラクターのビジュアルなんかをじっくりねっとりそれこそ噛み締めながら見比べたい。

 

1980年代の作品という事なので流石に動画では残ってないのかな?

 

丸尾末広先生も出演されたと聞いたら余計に観てみたくなる性!

 

なんか話があちこち飛んでるかも知れませんが、サブカル系ばっちこいな方には是非読んで欲しい作品ですね。

 

オススメです!