野々山女學院蟲組の秘密を読みました
今回は田辺ゆがた先生の「野々山女學院蟲組の秘密」をご紹介いたします!
この漫画は大正ロマンを感じさせられる表紙イラスト(※舞台は現代です)に惹かれて購入しました!
以下あらすじです。
春休みのこと。
カズサは自分と同じ制服を着た少女が歩道橋から落ちるを助けようとして巻き込まれたのをキッカケに、今まで見えなかった蟲の姿が見えるようになってしまいました。
不思議な少女はやつめと名乗り、カズサと二度目に出会った時に(勝手に家の中に入ってきた)何かあったら自分の名前を呼ぶようにと言い残します。
学校の寮から実家に戻っていたカズサの目には、酒を飲んでは怒鳴り散らす父の傍にイナゴの姿が見えていたのです。
父がいつも以上に荒れて手が付けられなくなってしまった時、やはりそこにはイナゴがいて、イナゴは父の感情に反応するかのように暴れていました。
カズサが助けてと願うと自分の体からミツバチが出てきて、そのミツバチに外に連れ出されてしまいます。
不思議な事の連続にパニくるカズサでしたが、あの時の少女の言葉を思い出し彼女の名前を呼びました。
するとやつめはすぐに現れ、カズサに見えている蟲は人間の暴走した感情が羽化したものであると説明します。
そして自分はその蟲を食べる“蜘蛛の子”であると言うのです。
その言葉通りやつめから女郎蜘蛛が現れ、父の暴走した感情であるイナゴを食べてしまいました。
その蟲を喰らう事で人を業から救い、そこに込められた気持ちを知り“蜘蛛の子”は育つのです。
やつめがイナゴを食べてから父は憑き物が落ちたかのように変わって、家族問題は一先ず一件落着。
寮に戻ったカズサは、転校生が来てその子と同部屋になることを知らされました。
人見知りだからどんな人だろうと心配するカズサの前に現れたのはあの彼女。
そう、転校生はやつめだったのです。
こうして二人の少し奇妙な友情が始まるのでした…
簡単にまとめるとこんな感じでしょうか??
この漫画はある意味怪異を描いているけれど、ホラーほど刺激は強過ぎなくてどんな方にも読みやすいお話なんじゃないかなと思っております。
でも蟲が出てくる漫画なので、絵であっても虫を見るのはイヤ!って人はちょっと辛いのかな…?🤔
因みに私は虫苦手勢ですが、この本は嫌悪感なく読むことが出来ました!
ストーリーについてですが、一番の見どころはやつめとカズサの関係性だと私は思っています。
百合…まではいかないかもしれないけれど、二人だけの間にある信頼関係というか絆のようなものが凄く良い!
少し不思議な世界観と合わせて、この漫画を魅力的なものにしている気がします(※個人の感想です)。
“蜘蛛の子”はやつめ以外にもいるんですが、それぞれ蟲の狩り方も全然違って興味深いのです。
ある“蜘蛛の子”が問題行動を起こし、やつめとカズサもそれに巻き込まれるのですが…
その彼女は決して悪いことをしようと思っている訳ではなく、無垢故の残酷さというのかなあ。
誰が悪いと一概に言えない気がして、読んでいると胸がチリチリしてしまいます。
強さで恐怖を与え支配することが全てだと信じる相手とやつめはどのように対峙し、どんな答えを導き出すのか??是非その目で確かめてみてください!
色んな人に読んで貰いたいな☺️
オススメです😊
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