この世界の片隅にを読みました
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この作品と言えば、のんさん主演でアニメ映画化されたことでとても話題になりましたね。
戦争を題材にした作品だと悲壮感であったり恐怖を一番にクローズアップしたものが多いイメージだったのですが、この作品はひと味違いました。
戦時中の日常を主に書いた漫画なのです。
勿論戦争中ですから、空襲のシーンもありますし、人の死も描かれています。
それでもなんだかこうの先生の優しい絵柄とほんわかした描写の仕方のせいか、不思議と悲しい気持ちになる場面はあっても恐いというトラウマを植え付けられる作品ではありませんでした。
私がこうの史代先生と初めて出会った作品は「ぴっぴら帳」です。
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ぴっぴら帳(ノート) (1) (ACTION COMICS)
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
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この漫画はインコを飼う日常を描いた作品なのですが、これと同じく(という表現で良いのか心配ですが)安心感のあるストーリーだなと思いました。
戦争下の特殊な環境であっても人は強く生きてきたんだなと改めて感じられる作品でした。
戦争もので同じく広島が登場する漫画というと一番に「はだしのゲン」が思い浮かぶのですが、読んだ印象は随分と違います。
子供の頃、夏になると戦争ものの映画が放映されて「恐い!」という気持ちだけが残ったのを思い出しました。
勿論戦争は恐いと思います。
でもなんというんだろう、そんな恐い状況下人はとても苦労をして、でも今の人と変わらない気持ちも持って生きていたんだよっていうのが伝わる作品って素敵だと思いました。
正直重いストーリーも挟みます。
それでも読んで良かったと思えた作品でした。
まだ映画を見ていない方は勿論、映画を見たという方も是非原作を読んでみていただきたいです。
かくいう私は映画をまだ見られていないので、早いうちに観賞したいなと思っています。