人間仮免中つづきを読みました
前作の「人間仮免中」の紹介ブログも書いたので、興味のある方はこちらから辿ってみてください☺️
人間仮免中を読みました - しおたろうの気ままな生活 https://t.co/K4nb8w4aYj#人間仮免中 #卯月妙子 #エッセイ
— しおたろう (@onigiriyama0128) 2021年6月24日
読むのにパワーがいるけれど定期的に読みたくなるお話です
こちらはタイトルからも分かるように「人間仮免中」のその後を描かれた1冊。
前作発売から4年半の時を経て刊行された本作は、ボビーさんと卯月先生の何気ない幸せな日常を切り取った漫画からスタートします。
あれから何があったかは文章で簡単に綴られているのですが(書くとどっちのネタバレにもなるので内容は割愛)、その中にあった実録というより「漫画」として楽しんで欲しいという一言に非常にグッと来てしまいました。
この本で描かれていることで「これは病気が見せるものなのかどうなのかなあ」と感じる所があったりするんですが、私はその事も卯月さんに起きた真実として読みたいと思いました。
多分その辺りは読む人によって取り方が違って良いのではないかな。
それも踏まえて「漫画」として楽しめたらそれが一番良いのかなと思っております。
ボビーさんとの日常は相変わらず喧嘩もあったり病状が安定しない日もあったりするけれど、前にも増してより穏やかな幸せに包まれているような気がしました(※状況によりけりですが)。
「人間仮免中」を読んで好きだと思った人には絶対読んで欲しいです!
巻末には東日本大震災を綴った番外編も収録されています。
ご実家が東北ということで、ご家族やご友人と連絡が取れず安否が分からない不安であったり、津波で何もかもがいっぺんに変わり果ててしまった悲しみなど卯月先生のその時の感情全てを込めて描かれているように感じられる漫画です。
記憶だけを頼りに描いたとのことですが、それがより一層感情までリアルに映る描写に繋がっているのかなと思ったりもしました。
正直この漫画は人によってはトラウマを思い出してしまうかも知れない。
最後のページが切実で胸を締め付けられるような気持ちになりました。
だから全体を通して読むのがしんどい箇所も少なくないですが、でもそれを含めて読んで良かったと思える1冊なんじゃないかなと思います。
卯月先生の今後も幸多からんことを願ってやみません。