弟の夫を読みました
今回は田亀源五郎先生の「弟の夫」についてご紹介です。
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田亀源五郎先生と言えば漫画家でありゲイ・エロティック・アーティストという肩書きをお持ちの方で、知る人ぞ知る大御所というイメージを持っていました。
この作品は田亀源五郎先生が初めて一般誌に長期連載された作品であり、LGBTの問題に真摯に向き合われた作品でもあります。
粗筋を簡単に説明しますと、父子家庭で生活する弥一の元にある日亡くなった弟がカナダで婚姻関係にあった"男性"マイクが訪ねてきます。
マイクがゲイであることに対して最初は色々と偏見を持っていた弥一ですが、娘である夏菜は最初こそ男同士で結婚していたことに疑問を持つものの幼さゆえの頭の柔らかさですぐに理解を示しマイクに懐きます。
そんな夏菜とマイクの姿を見ていくうちに弥一の気持ちも少しずつ変化を見せて…というような内容です。
実は私もセクシャルマイノリティの1人でありまして、ゲイ作品の第一人者的な人物である田亀先生がこうした日常ものでLGBTに切り込んだ作品を描いて下さった事が有り難くて仕方ありません。
人間は分からないものに対して怖いと思うことが多いような気がするので、ただ理解するきっかけがないからセクマイを容認できないという人々がこの作品を読んで多少なりと「なるほどなあ」と感じて、弥一さんのように気持ちが少しずつ変わってくれたら良いなあと願わずにいられないです。
自分がセクマイであることをオープンにするかクローゼットにするかは人によって違って良いと思うし、一概にどっちが良いとも悪いとも言えるようなことではないと考えています。
ただセクシャルマイノリティに限らず、様々な少数派の人が苦しんだりすることなく生きていける世の中になれば良いなとそれだけは強く思っています。
ゲイとか分からんしとか思ってる人に程、是非読んでいただきたい本です。
所々サービスカット的なシャワーシーンが出てくるのは田亀先生のお茶目なところなのかなと思ってます☺️(大変畏れ多いことを言っている自覚はある)
色んな方にオススメしたい作品です♪
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