しおたろうの気ままな生活

レビューを書いたり、好きなアイドルについて語ったり、はたまたメンタルヘルスについて認めたりするごった煮みたいなブログです

ムショ医を読みました

今回は佐藤智美先生の「ムショ医」をご紹介いたします。

 

ムショ医1

ムショ医1

 

この作品は女子刑務所の非常勤医師として働くことになった粂川晶の目を通して見る、受刑者達の日々の生活や葛藤などを描いたものです。

 

時々二時間ドラマで「○人の女囚」みたいなのが放送されていて、そのギスギスドロドロした内状みたいなのを見た時の恐怖感みたいなのが脳裏にこびり付いていたので、この漫画もそんな感じなのだろうなあと一種偏見のようなものを持って読み始めました。

 

刑務所で起こる問題というのは人間関係によるものが殆どな訳ですが、この作品はある意味部外者とも言える女医の粂川が関わって解決に導いていくことで怨念渦巻く内容ではなく、ある種救いがあり爽やかな読後感の作風に仕上がっています。

 

刑務所で暮らす女囚たちは一見どこにでもいるごくごく平凡な女性にも見えるのですが、覚醒剤常習で捕まった者、窃盗で何度も出たり入ったりを繰り返している者など当たり前ですが犯罪を犯したからそこにいるのですね。

 

そんな彼女たちの人間らしい部分を見つけてしまうととても心が揺さぶられるなあと感じました。

 

粂川は良くも悪くも真っ直ぐ過ぎて、危なっかしい面を持つ女性です。

 

もし粂川が完全無欠の完璧な人間だとしたら、とてもつまらない物語になっていたかも知れません。

 

だからこそとても心に刺さるヒューマンストーリーなのだと思います。

 

佐藤智美先生は「ブラックジャックによろしく」でご存知の方も多いであろう佐藤秀峰先生の“元”配偶者と知り、両作品に共通する部分があるような気がしたのはそれもあるのかな??と思ったり(失礼な表現だとしたら大変申し訳ありません)。

 

読んでいて気持ちが重くなるストーリーもあります。

 

でも、最後まで読んで良かったなと思える作品だと私は感じました。

 

この作品には続編があり、

 

ムショ医 ~再診~

ムショ医 ~再診~

 

こちらもページ数は少なめですがとても良かったです。

 

本編も全五巻と短めですがとても読み応えがあります。

 

もっと読んでみたかったという気持ちもありますが、あまり多くを望んでは贅沢ですね。

 

これは是非ドラマなどで見てみたいお話です。

 

読む時には是非まとめて読んでみてください。

 

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