定時にあがれたらを読みました
今回は犬井あゆ先生の「定時にあがれたら」をご紹介いたします。
こちらは社会人ものの百合作品でございます🥰
会社でコートを間違えた事をきっかけに交流が始まった湯川さんと水城さん。
こっそりコートのポケットに忍ばせたメモでやり取りをして、仕事終わりにお食事に行く関係です。
実は湯川さんはこうなるより前から気付くと水城さんのことを目で追っていました。
でも彼女の事は一緒に食事をした時に聞いたり見たりしたことしか知らなくて、二人は連絡先すら交換していない…そんなふんわりした関係なのです。
冬が終わりに近付き、コートがいらない季節になってしまったらこの関係はどうなってしまうんだろう?そんな風に考える湯川さん。
連絡先を聞けば良いだけなのかも知れないけれど、もしそれを拒まれたらと思うと勇気が出ず悶々としてしまいます。
でも思い返せば水城さんはいつも自分に歩み寄ってくれていたと気付き、湯川さんは自分から彼女に声をかけてみようと一歩踏み出すことができたのでした…
簡単に説明するとあらすじはこんな感じでしょうか??
この話の良いところは少しずつ二人の関係がステップアップしていく過程が見られるところじゃないかと思うのです。
最初は殆ど接点すらなくて、そこから戯れに食事に行くようになって、キチンと友達になって、相手を恋愛の相手として意識して、付き合う事になって…
こう書くとトントン拍子で進んでいく話なのかと思われるかも知れませんが決してそうではなく…恋愛に至るまでの葛藤があったり、付き合ってからも心がささくれる日があったり…なんだろうなあ。
凄くそう言うのがリアルに映るんですよね。
勿論、最初から好き同士でずっとラブラブなところだけを描く話も嫌いじゃないんですけど、色んな事を乗り越えていく姿が見られるのって良いなと思うのです。
リアルに感じられるけれどドロドロしてる感じではないから読んでいて胸焼けしないのも好きなところです。
社会人もの(=大人)ではありますが、比較的プラトニックな関係を描いているのでセクシーな描写が苦手な方にも優しい😊(少しだけあるけどそこまでどぎつくないので安心だと思われます)
全4巻で終わりなのですが、凄く綺麗にストーリーが締められてそこにもグッときました!
各巻の巻末に数ページのおまけ漫画が収録されているのも嬉しいところですね☺️
全て総合して非常に満足度が高いコミックスでした✨
現状、百合は学生ものが多いような気がするので、社会人ものを読みたい!!って方には文句なしにオススメしたい作品です😊
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